シマエナガが函館で見れちゃう!可愛い姿に会える公園まとめ
こんにちは。もふもふ動物ほっかいどう運営者のもふ子。です。
シマエナガを函館で見てみたいけれど、「本格的なバードウォッチングまではちょっと…」というあなたに向けて、気軽に楽しめる観察ガイドをまとめました。
五稜郭公園や函館公園、香雪園、大沼公園など、函館周辺にはシマエナガを見かけるチャンスのある場所が意外とたくさんあります。
ただ、どの公園なら見られるのか、行くのに良い季節や時間帯はいつなのか、秋の旅行中でも出会えるのか…実際は分からないことも多いですよね。
さらに秋は、ヒグマが動きやすい季節ということもあり、ちょっとだけ不安に感じる方もいると思います。
そこで最初に安心してほしいのが、「函館山と市街地には熊はいない」という点です。
五稜郭公園や函館公園、函館山ロープウェイ周辺など、観光エリアでは熊を心配する必要はほとんどありません。
ただし、見晴公園(香雪園)や、函館未来大学周辺の森が近いエリアでは、ときどき出没情報が報じられることがあるため、場所によって気をつけ方を少し変えると安心です。
この記事では、観光の合間でも立ち寄りやすいシマエナガスポットや、冬の函館での服装・防寒対策、初心者でもできる撮影のコツなどをわかりやすく紹介していきます。
公園めぐりやカフェ時間とあわせて、シマエナガ観察を“ゆるっと”楽しめるようにまとめました。
「函館山の帰りにちょっと探してみる」「大沼で散歩しながら冬鳥を見る」くらいの気軽さで大丈夫です。
肩の力を抜いて、シマエナガとの出会いを想像しながら読み進めてもらえたらうれしいです。
- 函館周辺でシマエナガを見やすい公園と特徴
- シマエナガを見つけやすい季節と時間帯の目安
- 秋冬の函館観光で気をつけたい防寒とヒグマ対策
- 初心者でも試しやすいシマエナガ撮影と楽しみ方
シマエナガを函館で楽しむ基本
出典:北海道公式観光サイトまずは「そもそも函館でシマエナガはどこで、どんなふうに楽しめるの?」というところから整理していきます。
ここでは、シマエナガを函館で見れる公園の全体像や、街中に近いスポットと自然寄りのスポットの違い、秋は熊が人里に降りてくる季節という点も含めて、ざっくりイメージをつかんでいきましょう。
全体像が見えてくると、「この日はここ、翌日はあそこ」と、公園ごとの役割分担もしやすくなりますよ。
函館でシマエナガを見れる公園
出典:もふもふ動物ほっかいどう函館周辺で「シマエナガに会えるかも」と期待できるのは、ざっくり分けると街に近い公園と、少し郊外の自然豊かな公園の2タイプがあります。
それぞれ雰囲気も歩きやすさも違うので、あなたの旅のスタイルや滞在日数にあわせて組み合わせてみてくださいね。
街寄りの公園は、五稜郭公園や函館公園など、市電やバスでアクセスしやすい場所です。
観光スポットとしても超定番なので、「シマエナガを見たいから行く」というより、「五稜郭タワーに行くついでに、雪の公園をゆっくり散策してみる」といった感覚で立ち寄れるのが魅力。
滞在時間も30分〜1時間くらいの短い単位で区切りやすいので、寒さに慣れていない人にも向いています。
一方で、見晴公園(香雪園)や道南四季の杜公園、大沼国定公園のようなエリアは、森や林が広がっていて、冬鳥全般をゆったり楽しみたい人向けのフィールドです。
遊歩道を1〜2時間かけてのんびり歩くイメージで、鳥の声に耳を澄ませながら「今日はどんな子に会えるかな?」と探す時間がとても贅沢です。
カフェや売店は公園の外にあることも多いので、温かい飲み物やおやつはあらかじめ用意して行くと安心ですよ。
函館エリアでシマエナガを狙いやすい公園イメージ
- 街に近い:五稜郭公園・函館公園(函館山麓)
- 自然寄り:見晴公園(香雪園)・道南四季の杜公園
- 小旅行気分:大沼国定公園(七飯町)
シマエナガは「小さくて白いふわふわの鳥」で、エナガやシジュウカラなどの小鳥たちと群れで行動することが多いです。
いきなり1羽だけを探し出そうとすると、ほとんどの人は心が折れます…。
なので、まずは「シマエナガだけを探す」というより、冬の木立の中で、小さな鳥の群れやチーチーという鳴き声を探すように歩いてみるのがおすすめですよ。
もうひとつ大事なのが、エリアごとの「安心感」の違いです。
五稜郭公園や函館公園、函館山などの市街地〜山頂エリアは、熊がいないエリアとして知られていて、秋でも熊の心配なしに散策を楽しめます。
一方で、香雪園のある見晴公園周辺や、道南四季の杜公園・函館未来大学周辺は、山と街の境目のようなゾーンで、秋にはクマの出没情報が出ることもあります。
「今日は安心して歩きたいから市街地」「今日はちょっとだけ冒険したいから郊外の公園」と、その日の気分やメンバーにあわせて行き先を選ぶ、という感覚でプランニングしてみてくださいね。
五稜郭公園や函館公園で探鳥
出典:文化遺産オンライン「観光のついでにシマエナガも見たい」というあなたにいちばん気軽なのが、五稜郭公園と函館公園です。
どちらも市電でアクセスできて、周りに観光スポットやカフェがたくさんあるので、がっつり野鳥観察というより、お散歩の延長で楽しみたい人向けのスポットです。
「今日は雪の五稜郭を見に行く日」と決めて、そのついでにシマエナガを探してみる…くらいのスタンスが、いちばん続きやすいかなと思います。
五稜郭公園での楽しみ方
五稜郭公園は、星形の堀に囲まれた歴史スポットですが、同時に樹木の多い「街中の森」でもあります。
春の桜や夏の緑のイメージが強いかもしれませんが、冬の五稜郭もとてもきれいなんですよ。
木の葉が落ちるので、枝にとまる小鳥を見つけやすく、シマエナガの白いボディも背景の茶色い枝に映えて探しやすくなります。
おすすめは、朝~午前中の時間帯にぐるっと外周や園内の遊歩道を歩くこと。
人が少ない時間帯のほうが、小鳥たちも落ち着いて枝を移動しています。
細い枝の多い低めの木や、林の縁をすばしっこく動き回る群れがいたら、双眼鏡やカメラを向けてみてください。
その中にシマエナガが混ざっているかもしれません。
歩くときは、堀のまわりをぐるっと回るコースと、公園内の小道をジグザグに散策するコースを組み合わせるのもおすすめです。
外周は広い景色を楽しみながら歩けて、内側の小道では木と木の距離が近く、小鳥を見つけやすいです。
雪の日は足元が滑りやすいので、写真を撮るときは立ち止まってから構図を決めるくらいの落ち着きがあると安全ですよ。
函館公園での楽しみ方
函館山のふもとにある函館公園も、シマエナガを含む冬の小鳥たちが期待できる場所です。
規模はそこまで大きくないのですが、歴史ある公園で、ちょっとレトロな雰囲気も魅力。
園内の木々や、函館山側の林からさえずりが聞こえたら、立ち止まって周りの枝をじっくり見てみましょう。
園内には坂道もありますが、距離は短めなので、冬でもゆるっと散策しやすいです。
子ども連れのファミリーなら、小さな遊具エリアでひと休みしつつ、頭上の枝をチェックしてみるのも楽しいですよ。
「あ、あの白い子なに?」と家族みんなで盛り上がれるかも。
アクセスの目安(あくまで一例の目安です)
- 五稜郭公園:市電「五稜郭公園前」から徒歩約15分
- 函館公園:市電「青柳町」から徒歩数分
実際の運行状況や所要時間は、乗りたい時間帯の公式時刻表や各交通機関の案内で確認してください。
どちらの公園も、秋は紅葉、冬は雪景色がきれいなので、たとえシマエナガに会えなくても、写真を撮りながら散策するだけで十分楽しいはずです。
しかも、これらのエリアは市街地であり、熊が出没する心配のないゾーンなので、「熊が怖いから山のほうには行きたくない」という人にも自信をもっておすすめできます。
安全面の不安が少ないエリアから始めて、慣れてきたら香雪園などの自然寄りスポットにも挑戦してみる、というステップアップもいいですね。
見晴公園(香雪園)でシマエナガ観察
出典:もふもふ動物ほっかいどう「もう少し静かな森っぽい雰囲気で歩きたい」というあなたには、見晴公園内の香雪園エリアがおすすめです。
ここは昔の別荘庭園をベースにした広い公園で、四季の自然が楽しめる市立公園。
秋の紅葉ライトアップが有名ですが、シマエナガ的には葉が落ちた冬の静かな時間が狙い目です。
庭園と森の中間みたいな雰囲気で、写真映えも抜群ですよ。
園内にはゆるやかな遊歩道があり、起伏もほどほどなので、冬の装備さえしっかりしていれば初心者でも歩きやすいです。
雪の日は足跡が少ない朝ほど静かで、鳥の鳴き声も聞き取りやすくなります。
朝日が差し込む時間帯は、雪の上に差す光のコントラストも美しく、シマエナガの白い体が一層映えます。
見晴公園(香雪園)でのシマエナガ探しのポイント
- 落葉樹が多い林の縁や小川沿いをゆっくり歩く
- チリチリ・ジュルリ…といった高めの声に耳を澄ます
- 数羽〜十数羽の小さな群れが枝から枝へ動く様子を探す
- 立ち止まる時間を意識して、「聞く時間」を増やす
観光シーズンは人も多いですが、冬の平日はかなり静かなこともあります。
人の声や足音を少し控えめにして、立ち止まりながら歩くと、シマエナガのほうから近くの枝に来てくれることもありますよ。
双眼鏡をお持ちなら、首から下げてすぐ覗ける状態にしておくと、チャンスを逃しにくくなります。
見晴公園(香雪園)周辺と熊について
見晴公園(香雪園)そのものは市立公園ではありますが、まわりは森に近い環境です。
ここ数年、見晴公園(香雪園)周辺では、秋を中心にクマの目撃情報がニュースになることがあります。
頻繁というわけではありませんが、「秋は熊が人里に降りてくる季節」という意識は、このエリアでは持っておいたほうが安心です。
- 園内に熊注意の看板がないか確認する
- 朝夕の薄暗い時間帯を避け、明るい時間帯に散策する
- 一人より複数人で歩く(おしゃべりしつつ、シマエナガがいそうな場面では声を少し落とす)
- 熊鈴などの音が出るものをザックやバッグにつけておく
函館でのヒグマの出没情報や対策は、函館市公式観光サイトにもエリア別でまとめられています。
ここでの内容は、あくまで一般的な注意点の一例です。
正確な出没状況やルールは必ず函館市などの公式情報で確認し、最終的な判断は現地の案内や専門家の意見も参考にしながら行ってください。
怖がりすぎる必要はありませんが、「見晴公園(香雪園)周辺は、市街地よりは野生動物との距離が近い場所なんだな」という意識を頭の片すみに置きつつ、無理のない範囲でゆるっと楽しんでみてください。
市街地の公園に比べて静けさが増すぶん、鳥の声も風の音も、じっくり味わえると思います。
四季の杜公園や大沼国定公園で探す
出典:もふもふ動物ほっかいどう「せっかく函館まで来たし、もうちょっとだけ自然寄りの場所にも行ってみたい」という人には、道南四季の杜公園と大沼国定公園の組み合わせがぴったりです。
どちらも市街地からは少し離れますが、そのぶん森や湖の景色がしっかり楽しめて、冬鳥たちの気配もぐっと濃くなります。
ちょっとした「プチ遠征」気分で、半日〜1日をかけて遊びに行くイメージです。
道南四季の杜公園
道南四季の杜公園は、森エリアと開けた丘エリアなどが組み合わさった大きな公園です。
緩やかな斜面や花のエリア、里山風の森がバランスよく配置されていて、四季折々の景色を楽しめます。
林と草地の境目などは、小鳥たちが餌を探しやすい「エッジ」の環境になりやすく、シマエナガのような小鳥の群れを見つけやすい場所でもあります。
この公園の近くには函館未来大学があり、その周辺エリアでは秋にクマの出没情報が話題になることもあります。
必ず出るというわけではありませんが、秋に四季の杜公園へ行くときは、香雪園と同じように熊情報のチェックを少し念入りにしておくのがおすすめです。
園内の掲示板や市の公式サイトで最新情報を確認してから歩き始めると、安心感が全然違います。
冬はとくに冷え込むので、防寒対策は街中以上をイメージしてください。
手袋や耳まで隠れる帽子、温かい飲み物があるとかなり楽になります。
園内には休憩できる建物やトイレもあるので、「30〜40分歩いたら一度室内で温まる」というリズムで行動すると、長時間でも無理なく楽しめますよ。
大沼国定公園
大沼国定公園は、駒ヶ岳のふもとに広がる湖と小島の景色が有名な場所。
冬は白鳥などの水鳥が人気ですが、湖畔の林や島を結ぶ橋の周りでは、シマエナガを含む小鳥たちの姿が見られることもあります。
散策路も整備されていて、雪の具合によってはスノーブーツがあると歩きやすいです。
JR大沼公園駅を降りると、すぐにビジターセンターや散策マップがあり、初めてでもルートを選びやすいのがうれしいところ。
短い周遊コースなら1時間弱、しっかり歩くコースなら2〜3時間程度を見ておくと安心です。
途中にはベンチや小さな東屋もあるので、温かい飲み物を飲みながら一休みしつつ、木の上をじっくり観察してみてください。
ヒグマと安全に関する大事なポイント
道南エリア全体では、秋を中心にヒグマが人里近くまで出てくるケースが報告されることがあります。
特に大沼周辺や山あいの公園では、以下の点に気をつけてください。
- 出発前に自治体や公園管理事務所の公式情報で、最新のヒグマ出没情報を確認する
- 1人ではなく、できるだけ複数人で行動する
- 熊鈴やホイッスルなど、音の出るクマよけグッズを携帯する
- 早朝や夕方など薄暗い時間の山道は避け、明るい時間帯に公園内の整備されたルートを歩く
- 食べ物やゴミを放置しない・匂いの強いものを出しっぱなしにしない
ここで紹介している内容は、あくまで一般的な目安です。
正確な情報は必ず各自治体や公園管理者の公式サイト・現地の案内で確認し、最終的な判断は状況に応じて専門家や管理者の指示に従うようにしてください。
特に秋は、「紅葉も見たいし、シマエナガも見たい」というタイミングと、ヒグマが活発になる時期が重なります。
秋は熊が人里に降りてくる季節、という前提を忘れず、安全第一でプランを立ててくださいね。
反対に、真冬は熊の活動がグッと落ち着くので、そのぶん寒さと足元対策を強化するイメージで準備しておくとバランスがいいかなと思います。
函館山でシマエナガ撮影
出典:もふもふ動物ほっかいどう函館といえば夜景のイメージが強い函館山ですが、昼間の山も野鳥好きにはたまらないフィールドです。
山頂の展望台だけでなく、途中の登山道や林の中に、冬の小鳥たちが暮らしています。
観光的には「夜景の山」ですが、日中は「小さな鳥たちが暮らす森の山」という顔も持っているんです。
ロープウェイと登山道、どっちがいい?
シマエナガ目当ての場合、山頂の展望台よりも、山腹の林や遊歩道周辺のほうがチャンスがあります。
とはいえ、冬の登山道は滑りやすく、天候が急変することもあるので、ライトな装備での本格登山はあまりおすすめしません。
特に慣れていない人が雪のついた登山道に入ると、転倒や道迷いのリスクも上がってしまいます。
安全重視でいくなら、ロープウェイで山頂まで上がり、山頂周辺の林や展望スペース付近を短時間で歩いてみるのが現実的です。
展望台のすぐ裏手や、少し木がまとまっているエリアを中心に、双眼鏡を使って木の上を見ていきます。
レンズを構えながら長時間歩き回ると身体も冷えるので、「10〜15分歩いたら一度建物に入って温まる」くらいのリズムで行動すると、無理なく楽しめます。
函館山でのシマエナガ探しのコツ
函館山の林では、シマエナガはシジュウカラなどと混じった「混群」を作って動いていることが多いです。
林の中から複数の小鳥の声がする場所を見つけたら、その場で少し立ち止まり、枝先や細い枝が集まっている部分を観察してみましょう。
白くて丸い子が、細い枝の先でちょこんと揺れていたら、それがシマエナガかもしれません。
函館山で意識したいポイント
- 風の弱い日・天気の落ち着いた日を選ぶ
- 防寒と滑りにくい靴を最優先で準備する
- ロープウェイの運行時間内にしっかり下山できるよう、時間配分を逆算する
- 無理して暗くなる前後まで粘らず、明るい時間で切り上げる
そしてもうひとつうれしいポイントが、函館山には熊がいないとされているところです。
秋に道内の別エリアで「熊が市街地に…」というニュースが出ているときでも、函館山やその周辺の市街地は、熊の心配なく歩けるエリアです。
「熊が怖いから山には近づきたくない」という人でも、函館山に関しては安心して楽しんでもらって大丈夫かなと思います。
夜景観光客で混み合う時間帯は、シマエナガ観察というより景色メインに切り替えたほうが心も身体も楽です。
昼間はシマエナガ、夜は夜景、とメリハリをつけた楽しみ方もありですよ。
「昼は雪の森の小さな妖精、夜は100万ドルの夜景」という二つの顔を楽しめるのは、函館山ならではの贅沢です。
函館で巡るシマエナガ観察旅
出典:もふもふ動物ほっかいどうここからは、実際に函館旅行のプランにシマエナガ観察を組み込むイメージで、季節や時間帯、防寒対策、撮影のコツ、そして公園巡りの楽しみ方をまとめていきます。
「見られたらうれしいけど、見られなくても旅行自体を楽しみたい」というスタンスで、ゆるく・安全に・あったかく回っていきましょう。
予定表に「シマエナガ探し」と書き込むというより、「この日の朝は公園散歩タイム」にしておくようなイメージです。
冬の函館で見える時期
出典:HAKODATE男爵倶楽部HPシマエナガは北海道に一年中いる鳥ですが、函館周辺で観察しやすいのは、だいたい晩秋〜冬の落葉期です。
目安としては、11月頃〜2月末くらいまでを意識しておくとよいかなと思います(気候や年によって変わるので、あくまでざっくりした目安です)。
この時期は、観光的にもイルミネーションや雪景色がきれいで、「冬の函館らしさ」を感じやすいシーズンでもあります。
秋(10〜11月)の特徴
紅葉もシマエナガも両方狙えるおいしい時期ですが、同時にヒグマが活発なシーズンでもあります。
公園によっては熊注意の看板が出ていたり、遊歩道の一部が閉鎖されていたりすることもあるので、事前に公式情報を確認してから予定を立てましょう。
ここでポイントなのが、「どのエリアで熊を意識するか」です。
五稜郭公園や函館公園、函館山などの市街地〜山頂エリアは、熊がいないエリアとして知られているので、秋でも安心して散策できます。
一方、香雪園のある見晴公園周辺や道南四季の杜公園(函館未来大学周辺)は、森に近い環境で、秋にはクマの出没情報が出ることもあります。
「今日は紅葉の香雪園をゆっくり歩きたいな」というときは、熊鈴や複数人での行動など、安全対策をすこし厚めにしておくと安心です。
冬(12〜2月)の特徴
本格的な冬になると、熊の活動はぐっと減って、その代わりに寒さと足元との戦いになります。
落葉して視界が開けるので、小鳥たちの姿を見つけやすくなり、シマエナガの「まんまるモコモコ」な冬仕様もこの時期ならではです。
函館は北海道の中では雪が少なめなほうですが、それでも真冬日は普通にあります。
12月〜2月は、特に朝晩の冷え込みがきつく、気温が氷点下になる日も多いです。
「朝はシマエナガ散策、午後は室内の観光スポットやカフェでぬくぬく」という組み合わせにしておくと、体力的にもかなり楽ですよ。
3月になると日差しが少しずつ強くなり、同じ気温でもなんとなく明るくて前向きな気持ちになれることが多いです。
ここで紹介している時期や見やすさは、あくまで一般的な傾向です。気温や積雪、野鳥の動きは年ごと・日ごとに変わるので、「この時期なら絶対に見られる」とは言い切れません。
旅程を立てるときは、天気予報や現地の最新情報も合わせてチェックしてみてくださいね。
「どうしてもシマエナガが見たい!」という方は、日程に少し余裕を持たせて、天気や体調にあわせて行き先を柔軟に変えられるようにしておくと成功率が上がります。
逆に、タイトな日程であちこち詰め込みすぎると、寒さも相まってバテやすいので、スケジュールには少しゆるさを残しておいてあげてください。
函館旅行と防寒対策ポイント
出典:もふもふ動物ほっかいどう イメージ冬の函館でシマエナガを探すときに、いちばん大事なのは「寒さで心が折れない装備」です。
どれだけ可愛いシマエナガがいそうでも、指先が痛くてカメラどころじゃない…となると楽しめません。
ここでは、私が道南で野鳥を見に行くときの基本セットをベースに、防寒のポイントをまとめます。
「これくらい着込んでおけば、だいたい大丈夫」というイメージで読んでみてください。
基本の服装レイヤー
おすすめは「薄手を重ねる」イメージです。一気にモコモコの一枚を着るより、温度調整がしやすくなります。
- ベースレイヤー:ヒートテック系のインナー上下
- ミドルレイヤー:フリースやウールのセーター
- アウター:風を通しにくいダウンコートや中綿ジャケット
海風のある函館では、防風性能の高いアウターがかなり心強いです。
体感温度が全然違います。
風が強い日は、同じ気温でも「数字以上に寒く感じる」ので、フード付きのアウターや、首元をしっかりカバーできるデザインだと安心感が段違いです。
小物と足元
- 手袋:スマホ操作ができる薄手手袋+その上から防寒手袋、の二段構えもおすすめ
- 帽子:耳まで隠れるニット帽やフードつきアウター
- マフラー・ネックウォーマー:首を温めると体全体が楽になります
- 靴:滑りにくい冬靴やトレッキングシューズ+厚手靴下
あるとかなり違うアイテム
- 貼るカイロ(背中・腰・お腹まわり)
- 手で握れるポケット用カイロ
- 温かい飲み物を入れたボトル
- 予備の靴下(うっかり雪で濡らしてしまったとき用)
ここで書いた防寒の例も、あくまで一般的な目安です。
寒さの感じ方には個人差がありますし、当日の気温や風の強さによっても必要な装備は変わります。
天気予報と自分の冷えやすさをセットで考えて、無理のない服装を選んでくださいね。
新しく防寒グッズを買うか迷ったら、アウトドアショップなどでスタッフさんに相談してみるのもおすすめです。
専門家目線で「函館くらいなら、これが1枚あると安心ですよ」といったアドバイスをもらえるかもしれません。
費用面も含めてどこまで準備するかは人それぞれです。
すべてを一気に揃える必要はなくて、「まずは手袋と帽子から」「次の冬にブーツを新調する」といったように、少しずつ自分のペースで整えていく形でも十分かなと思います。
函館でのシマエナガ撮影術
出典:もふもふ動物ほっかいどう イメージせっかくシマエナガに会えたら、写真も撮りたいですよね。
ただ、シマエナガは小さい・早い・じっとしてくれない、という三重苦な被写体でもあります。「あっ、いた!」と思ったら、次の瞬間には別の枝へ…なんてこともしょっちゅうです。
ここでは、がっつり一眼レフじゃなくてもできる、初心者向けの撮影の工夫をまとめます。
スマホ派さん向け
スマホだけで撮る場合、シマエナガのような小鳥を大きく写すのは正直かなり難しいです。ですが、
- シマエナガがいる木そのものを風景として撮る
- 雪の公園+小さな点のようなシマエナガ、の「雰囲気写真」を狙う
というスタンスなら十分楽しめます。写真を見返したときに「ここに小さく写ってるのがシマエナガなんだよ〜」と説明するのも、それはそれで楽しい時間ですよ。
もう一歩踏み込みたい人は、単眼鏡の接眼レンズにスマホを当てて撮る「スマホ×単眼鏡」という荒技もあります。専用のアダプターを使うとブレにくくなりますが、手持ちでも何とか撮れなくはありません。
「うまく撮れなかったらどうしよう」と悩むより、とにかく撮ってみるほうが、経験値としてたまりやすいです。
撮影マナーも忘れずに
- フラッシュは使用しない(鳥の目に負担がかかるため)
- 枝を揺らしたり、餌付けをしたりして無理に近づけない
- 他の散策者や観光客の邪魔にならない場所で撮る
撮影に夢中になりすぎると、周りが見えなくなりがちです。
安全面とマナーの両方を意識して、気持ちよくシマエナガ撮影を楽しみましょう。
雪道で後ろに下がりながら撮るときは、段差や氷で転びやすいので、「下がる前に一度足元を確認する」を癖にしておくと安心です。
最初はピントが合わなかったり、シマエナガが画面の端っこにしか写らなかったりするかもしれません。
でも、それも含めて「冬の函館でシマエナガを追いかけた時間」として、きっと良い思い出になりますよ。
函館の公園巡りの楽しみ方
出典:もふもふ動物ほっかいどう イメージ「シマエナガに会えたら最高、会えなくても函館を満喫できたらそれでOK」というくらいの気持ちで、公園巡りやカフェ・グッズ探しも一緒に組み込んでみましょう。
そうすると、シマエナガの出会いがちょっとした「ボーナス」になって、旅の満足度がぐっと上がります。
シマエナガ探しに全部の期待値を乗せすぎない、というのが、メンタル的にもおすすめです。
モデルコースの一例
- 午前:五稜郭公園を散策しながらシマエナガ探し
- お昼:五稜郭周辺でランチ
- 午後:見晴公園(香雪園)や函館公園に移動して、のんびりお散歩
- 夕方以降:函館山の夜景や、駅前エリアでスイーツ・カフェタイム
JR函館駅近くのカフェでは、シマエナガモチーフのパフェやラテなど、思わず写真を撮りたくなるスイーツが登場しているお店もあります。
また、五稜郭タワーや赤レンガ倉庫、空港などの土産店では、シマエナガのぬいぐるみや文房具、お菓子など、かわいいグッズがたくさん並んでいます。
「今日はシマエナガには会えなかったけど、このぬいぐるみを連れて帰ろう〜」というのも、すてきな旅の締めくくりですよね。
カフェメニューやグッズの取り扱いは、店舗や時期によって変わることがあります。
ここで触れている内容は一例であり、最新の情報ではない場合もありますので、訪れる前に必ず各店舗や公式サイト・SNSで最新の営業情報やメニューを確認してください。
また、時間に余裕があれば、「シマエナガグッズを探すミニ旅」を間に挟むのも楽しいです。
例えば、五稜郭タワーのショップでシマエナガグッズをチェック → 金森赤レンガ倉庫エリアで雑貨屋さんめぐり → 空港でラストのシマエナガ土産チェック、という流れにすると、旅の最初から最後までシマエナガと一緒にいるような気分になれます。
公園巡りの途中でシマエナガに会えたらラッキー。
会えなかったとしても、シマエナガモチーフのお土産やスイーツで「気分だけでもシマエナガまみれ」になれます。あなたなりのバランスで、観光と野鳥観察をミックスしてみてくださいね。
シマエナガと函館旅のまとめ
今回は、シマエナガと函館の組み合わせで楽しむ観察旅のアイデアをぎゅっと詰め込んでご紹介しました。
がっつり野鳥観察というより、函館観光のついでに「雪の妖精シマエナガにも会えたらいいな」くらいの、ゆるいスタンスで楽しんでみるのがおすすめです。
五稜郭公園や函館公園のような街中のスポットから、香雪園、道南四季の杜公園、大沼国定公園、函館山の林まで、函館周辺にはシマエナガと出会える可能性のある場所がいくつもあります。
秋は熊が人里に降りてくる季節であることを忘れず、特に香雪園や函館未来大学周辺などの森寄りエリアではヒグマ対策を、そして市街地や函館山では転倒や防寒といった別の安全ポイントを意識しながら、公園を歩いてみてください。
防寒の準備をしっかり整え、無理のない歩き方と時間配分を意識できれば、冬の函館は本当に気持ちのいい場所です。
シマエナガに会えたらもちろん最高ですが、たとえ姿が見えなくても、雪の公園や静かな林の雰囲気、シマエナガグッズやスイーツとの出会いなど、旅の楽しみはいろいろあります。
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ネマーレ函館駅前カフェさんのシマエナガパフェ。
こんな可愛いパフェなら食べるのが可愛そうですね。でも、食べちゃうんだな。
「今日は会えなかったけど、また来年来ればいいか」と思えるくらいのゆるさで、長く付き合っていける相手だと思います。
この記事で紹介した時期や服装、ヒグマ・安全情報は、すべて一般的な目安にすぎません。
正確な情報は必ず公式サイトや現地の案内で確認し、最終的な判断は専門家や管理者の意見も参考にしながら、自分自身で行ってください。
そのうえで、自分のペースで「シマエナガと函館旅」を楽しんでもらえたら、書き手としてこれほどうれしいことはありません。
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