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シマエナガは何を食べる?ヒナや成鳥が食べる物とは

樹液を吸うシマエナガ
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ふわふわの白い姿で「雪の妖精」とも呼ばれるシマエナガ。近年はSNSやグッズでも人気が高まり、「シマエナガは何を食べる?」と気になって検索される方も増えています。この記事では、そんなシマエナガがどんなものを食べて生きているのかを、春夏秋冬の季節ごとの特徴やヒナの食事、給餌の様子、生息地ごとの食性の違いまでわかりやすくご紹介します。

とくに、冬の北海道という過酷な自然環境の中で、シマエナガがどんな工夫をしながらエサを確保しているのかは、多くの人にとって驚きかもしれません。可愛いだけじゃない、たくましく生きるシマエナガの「食べること」に注目してみましょう。

この記事の見どころ

  • シマエナガが季節ごとに食べるものの違い

  • ヒナや成鳥が好む具体的なエサの種類

  • 給餌場で見られる食行動と注意点

  • 他の鳥との食性の違いと特徴

シマエナガは何を食べる?季節ごとの食性とは

冬のモフモフモフエナガ

冬のシマエナガが食べるものとは

冬の北海道は一面が雪で覆われ、自然の食べ物がとても少なくなります。そんな中でも、シマエナガたちはしっかり生き抜いているんです。

実は、冬のシマエナガは「樹液」や「越冬中の虫」を食べて栄養をとっています。

特に好まれているのが、カエデの木などから出る甘い樹液。この樹液は寒さでツララのように固まっていることもあり、まるで「天然のスティックキャンディ」のようなごちそうです。

また、チシマザクラや欅(けやき)などの木に付くカイガラムシやその幼虫も大事なエネルギー源。小さな体に合った、小さな虫を上手に見つけて食べています。

さらに、人の手で設置された「給餌場(きゅうじじょう)」にやって来ることもあります。ピーナッツや牛脂などの脂肪分を含んだ餌は、寒い冬を乗り切る大切な栄養補給になります。

ただし、餌付けには注意も必要です。過度な給餌や人の接近はシマエナガのストレスになることもあるため、距離を保つことが大切です。

冬のシマエナガの主な食べ物まとめ

食べ物の種類 特徴
樹液 カエデなどから出る。寒い日はツララ状に固まる
カイガラムシなどの虫 木に付着。シマエナガは小さなくちばしで上手に食べる
牛脂 給餌場で与えられることがある。高カロリーで冬に最適
ピーナッツ 餌箱から少量をついばむことがあるが、口が小さいため注意

 

夏に見られるシマエナガの主な食べ物

シマエナガ夏毛

一方、夏の森は緑にあふれ、虫たちの活動も活発になります。この季節のシマエナガは、とにかく「虫」をたくさん食べて元気に暮らしています。

特に多く食べているのは、青虫、アブラムシ、芋虫、ムカデなどの小さな昆虫。シマエナガはとてもすばしっこく、木々の間を飛び回りながら、虫を探してひとつずつ捕まえていきます。

さらに、ヒナに与えるエサもほとんどが虫です。柔らかくて栄養のある虫は、成長期のヒナにぴったりなんですね。

ただし、夏のシマエナガは冬と違ってスリムな体型になっているため、見つけにくくなることもあります。また、子育て中は非常に警戒心が強くなるため、近づきすぎないよう注意が必要です。

夏のシマエナガの主な食べ物まとめ

食べ物の種類 特徴
青虫・芋虫 柔らかくてヒナに最適。主なエサのひとつ
アブラムシ 小さいのでシマエナガのくちばしにぴったり
ムカデ・ヤスデ 成鳥が好んで食べることもある
小さなクモや卵 木の葉や幹にいることが多く、効率的に採餌される

このように、夏は虫中心、冬は樹液や脂肪源など、季節ごとにシマエナガの食事は大きく変化します。

かわいらしい見た目からは想像できないほど、たくましく生きる知恵を持っているんですね。

シマエナガのヒナが食べる餌とは

ヒナに餌やり

シマエナガのヒナが最初に口にするのは、親鳥が運んできた柔らかい虫です。

孵化したばかりのヒナはとても小さく、消化器官も未熟なため、消化しやすくて栄養価の高いエサが必要です。特に多く与えられるのが、アブラムシや青虫、ムカデ、芋虫などの小型昆虫です。

これらの虫は、森に多く生息しており、親鳥が飛び回って1羽ずつ運びます。巣立ち直前になると、ヘルパーと呼ばれる別の個体も育児を手伝うことがあり、ヒナが無事に巣立てるようサポートします。

ヒナは食欲旺盛なので、親鳥は何度もエサを運ぶ必要がありますが、人が近づきすぎるとストレスになり、餌やりを中断してしまうこともあるため注意が必要です。

ヒナの食べる餌まとめ

エサの種類 特徴
アブラムシ 消化しやすくて小さい。最初のエサに最適
青虫・芋虫 柔らかく、成長に必要な栄養が豊富
ムカデ タンパク質が高く、成長期に効果的
ヘルパーの支援 食事の回数が増え、成長をサポート

巣立ち前のシマエナガのヒナは、短期間で急成長するため、効率よく栄養を摂ることがとても大切なんですね。

シマエナガの子育てについてはこちらの記事もご覧ください。

季節によって変わるシマエナガの好物

シマエナガの食べ物は、季節によって大きく変わります。

春から夏にかけては森の中に虫が豊富に出現するため、主に昆虫類やその幼虫、クモ、ムカデなどの小さな生き物を食べています。とくに子育て中の時期は、ヒナに合わせて柔らかい虫を選んで運んでいます。

一方、秋から冬は虫が減ってしまうため、代わりに樹液や木の実、カイガラムシなどの小さな虫を主に食べています。寒い時期はエネルギー消費も多いため、脂肪分の高い食べ物が必要になるんですね。

さらに、餌付けされた場所では、牛脂やピーナッツなどの脂質を含んだ食べ物にも惹かれてやって来ます。

ただし、与えすぎや人の接近はストレスになるため、自然に近い形で見守るのが理想的です。

季節ごとの好物一覧

季節 主な食べ物 特徴
青虫、芋虫、アブラムシ 子育て中のヒナ向けに柔らかくて栄養豊富
クモ、ムカデ、小さな昆虫類 活発に動きながら捕食することが多い
木の実、昆虫の成虫や卵 虫が減る時期で、多様な食性が見られる
樹液、カイガラムシ、牛脂など 高エネルギーの食べ物が中心になる

このように、シマエナガは季節によって好物をうまく切り替えながら暮らしています。

可愛らしいだけでなく、とても賢くてたくましい鳥なんですね。

シマエナガは何を食べる?生息地や餌付けの影響

餌を食べるシマエナガ

シマエナガの生息地で見られる食べ物

シマエナガは北海道全域に生息しており、森や公園などでさまざまな食べ物を見つけています。

自然の中で見られる主な食べ物は、虫・樹液・木の実など。特に春から夏は、青虫やアブラムシ、クモなどの昆虫を好んで食べています。森林では、桜やナナカマド、松の木などに付く虫が豊富で、食べ物探しにぴったりの環境です。

また、秋になると木の実が豊富になり、虫が少なくなってくると、ニシキギの実などを食べることもあるようです。

一方、冬の生息地では自然の食料が減るため、カエデなどの樹液や、木の表面にいるカイガラムシのような小さな虫を食べることが多くなります。

このように、生息する地域の環境によって、シマエナガの食事内容は変化します。

生息地で見られる主な食べ物まとめ

食べ物の種類 生息環境と特徴
青虫・芋虫 森林の桜や広葉樹に多く付く。春〜夏によく見られる
クモ・アブラムシ 葉の裏や枝に多く生息。ヒナへの餌にも使われる
木の実(ニシキギ) 秋に見られる。珍しく木の実を食べる姿も確認されている
樹液(カエデなど) 冬の重要な栄養源。ツララ状の樹液スティックが人気
カイガラムシ 冬でも見つかる虫の一種。木の幹に付いていることが多い

餌付けで見られるシマエナガの行動

餌付け

餌付けされた場所にやってくるシマエナガは、普段よりも近くで観察できる貴重なチャンスです。

北海道の一部地域では、庭やバードウォッチングカフェで牛脂やピーナッツなどを与える餌台が設置されており、そこにシマエナガが群れで訪れる様子が見られます。

特に冬場は餌が少なくなるため、30分〜2時間おきに餌台へやって来ることもあります。滞在時間は1分程度と短めですが、何度も繰り返し訪れる傾向があります。

また、口が小さいシマエナガはヒマワリの種を割れないため、脂質の多い牛脂をつついて食べる姿がよく見られます。

ただし、餌付けにはマナーがあります。過度な接近や音、カメラのフラッシュは控えるようにしましょう。シマエナガは警戒心が薄いとはいえ、驚かせてしまえば来なくなることもあります。

餌付けで見られる行動まとめ

行動内容 特徴と注意点
牛脂をつつく 冬のエネルギー補給源。ヒマワリの種はほぼ食べない
群れで訪れる 5~10羽程度で一斉にやってくることが多い
滞在時間が短い 約1分。観察・撮影にはタイミングが重要
一定の間隔で訪れる 30分〜2時間ごとに姿を見せる場合もある
人への警戒心は少ない ただし、動きや音には敏感なので注意が必要

正しく配慮された環境での餌付けなら、シマエナガの自然な姿を間近で楽しめます。

観察を通して、より深くシマエナガの魅力に触れてみてくださいね。

野鳥としてのシマエナガの食性の特徴

シマエナガは北海道にだけ住んでいる、小さくてまんまるな野鳥です。ふわふわの見た目が注目されがちですが、実はとってもたくましくて、食べ物の選び方もとても賢い鳥なのです。

シマエナガは雑食性の鳥なので、季節や住んでいる場所によって、そのとき手に入るものを上手に食べ分けています。

春や夏は、森の中に虫がたくさん出てくる時期なので、アブラムシや青虫、クモ、ムカデなどの小さな虫を好んで食べています。枝を移動しながらチョンチョンとついばんでいる様子は、まるで小さなアクロバットショーのようです。

そして寒い冬には、虫が少なくなる代わりに、カエデの木などから出る甘い樹液や、木の幹にくっついているカイガラムシなどの小さな虫を食べて栄養をとっています。ときには、人が設置した餌台に来て、牛脂やピーナッツなど、エネルギーのある食べ物をちょこちょこ食べることもあります。

ただ、シマエナガはくちばしがとても小さいので、ヒマワリの種のような大きくて硬いものは食べられません。食べ物のサイズや柔らかさをちゃんと見極めて選んでいるのです。

そして特にすごいのが、子育て中の親鳥。ヒナのために、やわらかくて消化しやすい虫を一生懸命探して運んでいるんです。ヒナの成長に合わせてエサの種類を変えていく姿からは、親鳥の深い愛情が感じられますね。

シマエナガの食べ物の特徴まとめ

特徴 内容
小さいくちばし 柔らかくて小さいものしか食べられません
季節によって食性が変化 春夏は虫中心、秋冬は樹液や木の実など、環境に応じて変化します
子育て中のエサの選び方 栄養たっぷりで消化しやすい虫を選んでヒナに与えます
給餌場での食べ物の好み 牛脂やピーナッツなど脂肪分の高いものを少しずつ食べます

こうしてみると、シマエナガの暮らしはとても知的で柔軟。ふわふわの見た目とは裏腹に、自然をしっかり生き抜く力を持った野鳥なのです。

餌場に集まる他の鳥との違い

他の鳥と混群

シマエナガは、森の中や給餌場で他の種類の小鳥たちと一緒に行動することがよくあります。とくに、シジュウカラやヤマガラといった鳥たちと「混群(こんぐん)」というグループを作って行動するのが特徴です。

でも実は、見た目が似ていても、食べ物の好みはまったく違うんです。

たとえば、シジュウカラは木の皮のすきまに隠れている小さな虫を見つけるのが得意。しっかりしたくちばしで器用に食べ物を取り出します。

ヤマガラは木の実や種を割って食べるのが得意で、くちばしの力もかなり強いです。

その一方で、シマエナガは樹液や木の表面についた小さな虫、そしてカイガラムシのように動きが少ない虫をついばむスタイル。くちばしが小さい分、食べられるものも自然と限られてきます。

それでも不思議なことに、同じ木を訪れていてもエサの取り合いになることはほとんどありません。それぞれの鳥が違う食べ物を探しているので、自然とうまく分担されているんです。

そして、混群にはもうひとつ大きなメリットがあります。たくさんの目でまわりを見張ることで、天敵に気づきやすくなり、安全にエサを探せるのです。

鳥たちの食べ物の違いまとめ

鳥の種類 主な食べ物 食べ方・特徴
シマエナガ 樹液、小さな虫、カイガラムシ 口が小さく、柔らかいものをついばむのが得意
シジュウカラ 木の皮のすきまの虫、幼虫 器用に虫を探す。食べ物の種類がやや広め
ヤマガラ 木の実、種子、ナッツなど 固い殻を割る力強いくちばし。ナッツ類も上手に食べられる

こんなふうに、それぞれの鳥が自分に合った食べ物を選んで暮らしているんですね。

シマエナガたちは、かわいらしいだけでなく、自然の中でいろんな鳥と協力しながら共存していることがよくわかります。

それぞれの特徴を知った上で観察すると、もっと楽しくなりますよ。

シマエナガは何を食べるのかを総括

記事のポイントをまとめます。
 
ABOUT ME
ezomofu
北海道在住の女性。
モフモフした動物が大好きで、夫と一緒に、または一人で北海道各地を巡り、動物たちの姿を観察しています。 このブログでは、シマエナガやエゾリスなど、北海道のフワフワで可愛い動物たちを紹介しています。観察スポットや撮影の楽しみ方もお届けしていきますので、ぜひのぞいてみてくださいね。